誤嚥(ゴエン)について

 

唾液を飲み込むだけでムセるときがある。誤嚥性肺炎の予備軍だ。のど仏の位置は空気と食べ物が行き交う交差点である。のど仏の内側には喉頭蓋というフタがある。交差点に食べた物が流れ込むとき、絶妙なタイミングでのど仏が上昇してフタが倒れ気道が閉じる。食べた物は食道に入ることになる。のど仏を支える筋肉がおとろえたりいろんなことが結びついて誤嚥がおきる。

誤嚥のチェックリスト

1.口の中の感覚が鈍い

2.唾液が少なく口の中が乾く

3.残存歯が少ない

4.かむ力が弱い

5.舌の動きが鈍い

6.若い時に比べてのど仏の位置が下がった

7.湿ったガラガラ声がする

口の中でかみ砕かれた食べ物は唾液等でトロミがついたあと、のどの奥へと流れ込む。

1~5に心当たりがある方は、このプロセスに支障がでやすい。

6の方はのど仏を支える筋肉のおとろえ、ひいては気道の開閉トラブルが懸念される。

そして7。のど仏辺りの交差点に食べかすがたまって湿ったガラガラ声がでているならば、いつ肺炎になってもおかしくない状態だ。

改善のポイント

1.口の中の清潔と潤いを保ち、口の中とくびの筋肉を鍛える。

2.口の中やのどの奥に食べかすが残らないようにする。

対処法

1.口の中には沢山のばい菌がいる。適切な口くうケアでばい菌を減らすと誤嚥性肺炎が3割減るといわれている。

2.頬をマッサージして口の中に潤いを。

3.口くうケアについて歯科に相談する。

4.顎(アゴ)引き嚥下。顎を引いて飲み込むと気道の閉鎖が強化される。

5.嚥下体操 https://youtu.be/xgk2lo-HjKM

①口すぼめ深呼吸、②首の回旋運動、③肩の上下運動、④唇の体操、⑤舌を前後に出し入れする、

⑥舌で左右の口角を触る、⑦頬を膨らませたり引っ込めたりする、

⑧パ、タ、カ、ラと発音訓練をする。

6.嚥下おでこ体操(のど仏の下垂を改善させる方法)https://youtu.be/JvJimo-9_hU

①額に手を当てて抵抗を加え、おへそをのぞき込むように強く下を向く。

②持続時間:ゆっくり5秒間力を入れる。

③反復訓練:1から5まで数を数えながら、合わせて下を向くように力を入れる。

7.適度なトロミの食べ物をとる。サラサラ・パサパサ・ねばるモノは要注意。

8.口の中、のどの奥に残る食べかすを減らすため、一口の量を調整する。

9.空(カラ)嚥下(エンゲ)https://youtu.be/9mCHv1UL50s

食べ物がのどの奥に溜まるのをなくす。

10.交互(コウゴ)嚥下https://youtube.com/shorts/uMmRT86eszk?feature=share

固形物とや水分を交互にとって、食べ物がのどの奥に溜まるのをなくす。

11.逆流防止のため、食後は直ぐに寝ないで坐位半坐位で過ごす。

まとめ

誤嚥を防ぐには、残存歯、舌・くびの力、口の中の感覚と潤いを保つことが大事。昔の写真と見比べて、のど仏が下がっているとヤバい。

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